臨床外科交見室
脱ワーキングプア―外科医も闘う覚悟を
加納 宣康
1
Nobuyasu KANO
1
1亀田総合病院外科
pp.388
発行日 2008年3月20日
Published Date 2008/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102068
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われわれ医療従事者にとって,最近は政治・経済の問題が大変大きな関心事となりました.私は医療従事者であるのみならず,長年,患者として生きてきた立場から,新しく自民党総裁および総理大臣になった福田康夫さんには「医療崩壊を避けるために低医療費政策を止めて,福祉目的に消費税も大幅に上げる」と勇気を持って言って欲しいと思っているのですが,もうひとつ歯切れが悪いです.
先日,亀田メディカルセンターを見学に来られた舛添要一大臣も「消費税を上げるというと選挙に落ちちゃう」と冗談めかして言っておられましたが,ここはひとつ,あらゆる政治家に国家百年の計に立って,「医療崩壊を避けるため,国民の真の幸せのため医療費を上げる」と勇気を持って宣言してもらいたいものです.先日の大臣との質疑応答の場で,私は舛添さんに「舛添さんが医療崩壊を避けるため,落選を怖れずに勇気を持って『消費税を上げ,医療費も上げる』とおっしゃれば総理大臣への道が開けますよ」と申し上げました.
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