特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅶ.肝癌
肝癌の疫学に関する最新のデータ
新谷 隆
1
,
青木 武士
1
,
安田 大輔
1
,
大平 正典
1
,
清水 喜徳
1
,
草野 満夫
1
Takashi NIIYA
1
1昭和大学医学部一般消化器外科
pp.209-217
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101903
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨:第17回全国原発性肝癌追跡調査報告によると,肝癌の主要病理組織型は肝細胞癌と胆管細胞癌でそれぞれ94.2%,4.1%を占める.肝細胞癌においてはHCV抗体陽性率が69.6%,HBs抗原およびHBs抗体陽性率がそれぞれ15.5%,19.0%であり,C型肝炎に起因する肝癌が多いことにわが国の肝癌の特徴がある.本稿では,気管・気管支および肺癌,胃癌につぎ,わが国の悪性新生物死亡原因第3位に位置する原発性肝癌の疫学に関する最新のデータおよび統計を供覧する.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.