特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅶ.肝癌
肝癌の診断に関する最新のデータ
波多野 悦朗
1
,
猪飼 伊和夫
1
,
上本 伸二
1
Etsuro HATANO
1
1京都大学外科(肝胆膵・移植外科)
pp.219-225
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101904
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要旨:肝癌の診断には,主に腫瘍マーカー,CT,超音波検査が有用である.原発性肝癌のうち94.2%が肝細胞癌で,4.1%の胆管細胞癌がこれに続く.肝細胞癌は胆管細胞癌に比べ障害肝に発生するが,今後早期肝細胞癌の診断が増加するものと予想される.胆管細胞癌切除例の約4割の症例がリンパ節転移を伴っている.再発時の肝外病変として,肝細胞癌では肺,骨,リンパ節,腹膜,副腎が,胆管細胞癌ではリンパ節,肺,骨,腹膜が多い.
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