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特集 外来がん化学療法と外科
―日本のスタンダード―非小細胞肺癌の外来化学療法
Out-patient chemotherapy of non-small-cell lung cancer
清水 淳市
1
,
光冨 徹哉
2
Junichi SHIMIZU
1
1愛知県がんセンター中央病院呼吸器内科
2愛知県がんセンター中央病院胸部外科
キーワード:
肺癌
,
術後補助化学療法
,
外来化学療法
Keyword:
肺癌
,
術後補助化学療法
,
外来化学療法
pp.659-667
発行日 2007年5月20日
Published Date 2007/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101699
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要旨:DPCの導入や医療経済的な理由によって,わが国においてもがんの化学療法を外来で行うことが多くなった.肺がんに対するカルボプラチン併用療法や非プラチナレジメンは一般に有害事象の程度も軽く,外来で施行しやすい.嘔吐や白血球減少などに対する補助療法の進歩など,より外来化学療法を施行しやすい環境が整いつつある.しかし,外来化学療法では有害事象のチェックを患者自身でも行う必要があり,安全性の担保のためには患者教育がより重要である.一方,シスプラチン併用療法は水分負荷の必要性や有害事象が一般に強いことから,わが国では入院で行われることが多い.米国ではシスプラチン併用療法であってもほとんど外来で行われており,体制が整っていれば問題なく施行できることが示されている.外来化学療法において最も重要なことは利便性のために安全性が犠牲にならないことである.本稿では,そのために知っておきたい留意点について解説した.
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