Japanese
English
特集 神経温存胃切除術
胃の自律神経系の局所解剖
Topographical anatomy of the autonomic nerves of the stomach
佐藤 達夫
1
,
坂本 裕和
2
,
平馬 貞明
3
tatsuo SATO
1
1東京医科歯科大学機能解剖学
2筑波技術短期大学視覚部
3東京医科歯科大学機能解剖学
キーワード:
胃の自律神経の局所解剖
,
迷走神経の胃分布
,
腹腔神経叢の構成と分布
Keyword:
胃の自律神経の局所解剖
,
迷走神経の胃分布
,
腹腔神経叢の構成と分布
pp.1311-1315
発行日 2003年10月20日
Published Date 2003/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101522
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胃は食道に続く器官であるから,食道に随行する迷走神経から副交感神経成分を受け入れのは当然である.しかし他方で血流支配を腹腔動脈に依存するため,この動脈の起始部周囲に発達した腹腔神経叢を通じて交感神経成分と副交感神経成分を受け入れている.このように,副交感神経成分に関しては,胃は臓器随行型から血管随行型へ転換する移行部に位置を占める.そのことが胃の自律神経系を複雑化し難解にしている.この総説では神経配置の基本を模型図で示し,迷走神経の胃枝と肝枝,ならびに腹腔神経叢の構成と分布を実際の剖出標本を示説しながら解説した.
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