病院めぐり
京都桂病院消化器センター外科
野口 雅滋
pp.1249
発行日 2003年9月20日
Published Date 2003/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101509
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京都桂病院は京都市の南西にある病院です.正式には社会福祉法人京都社会事業財団 京都桂病院といいます.昭和12年11月に結核療養所として創立され,創立当初の病床数は34床でした.その後数々の変遷を経て,現在は病床数585床,平均病床稼働率89%,平均在院日数19日の急性期病院となり,この地域の医療を担っています.京都社会事業財団としては,訪問看護ステーション「桂」,京都厚生園・京都桂川園の施設を運営し,慢性期の方々の介護支援も行っています.京都桂病院の基本理念である『私達は,患者さんの人権を尊重し,地域に必要な基幹的中心的な医療を担当すると共に,さらに高次の医療に対応できるように努力します』という考えに則って日々の診療に従事しています.
京都桂病院の外科は今から10年前の平成5年10月に消化器内科と共同で消化器センターを立ち上げ,以後消化器センター外科として治療に当たっています.現在,消化器センターは内科系13名,外科系8名,合計21名が勤務しており,さらに5名の研修医が研修しています.まず,消化器センター設立後の内視鏡検査数の動向をみますと,上部内視鏡検査は年間4,200例から年間約7,000例へと増加し,下部内視鏡検査も年間1,000例から年間約3,000例へと増加しています.それに伴い外科での手術症例数も増加し,年間手術症例数808例,全麻件数473件となっています.1年間に胃癌を約80例,大腸・直腸癌を約110例手術しています.内視鏡的にも胃・大腸ともに約50例ずつ癌の切除を施行していますので,消化器センターとしては胃癌を130例,大腸・直腸癌を160例治療しています.
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