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特集 腹腔鏡下大腸切除術のコツ
内側アプローチで行う腹腔鏡補助下S状結腸切除術のコツ
Laparoscopy-assisted sigmoid colon resection by medial approach
山口 茂樹
1
,
森田 浩文
1
,
長田 俊一
1
,
石井 正之
1
Yamaguchi Shigeki
1
1静岡県立静岡がんセンター大腸外科
キーワード:
腹腔鏡補助下S状結腸切除術
,
内側アプローチ
,
腰内臓神経温存
,
subperitoneal fascia
Keyword:
腹腔鏡補助下S状結腸切除術
,
内側アプローチ
,
腰内臓神経温存
,
subperitoneal fascia
pp.491-495
発行日 2003年4月20日
Published Date 2003/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101358
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内側アプローチは主要血管根部処理を先行,結腸間膜を内側から外側に剝離し,最後に結腸外側の腸管固定をはずす方法であり,no touch isolationの概念に基づき,授動した結腸が終盤まで一定の位置に保たれ,オリエンテーションがつきやすいという利点がある.S状結腸切除術でのポイントは,1)下腸間膜動脈を把持し十分牽引する,2)下腸間膜動脈根部は右側から露出,血管切離,左腰内臓神経からの分枝切離の順で行う,3)下腸間膜静脈,左結腸動脈は最小限の切除でよい,4)結腸間膜授動は主に鈍的操作でsubperitoneal fasciaを背側に落としながら十分行い,その後外側からwhite lineを切離する,4)肛門側結腸間膜切離時に腸管切離位置との関係を十分確認する,5)腸管切離は自動縫合器1回操作で完了するよう心がける,などである.
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