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特集 消化器外科における非観血的ドレナージ
ドレナージ・チューブの管理と治癒判定
Management of drainage tube and the estimation of the effect
板本 敏行
1
,
小橋 俊彦
1
,
浅原 利正
1
Toshiyuki ITAMOTO
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科先進医療開発科学講座外科学
キーワード:
IVR
,
ドレナージ
,
ドレーン
Keyword:
IVR
,
ドレナージ
,
ドレーン
pp.941-944
発行日 2006年7月20日
Published Date 2006/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100930
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要旨:ドレナージ・チューブによって体外に排出される体液の量や性状などから得られる情報は,病態を把握するうえで重要な診断根拠となる.さらに,その管理の良否は治療経過に大きな影響を与える.これらの変化を見逃すことなく,迅速に対応することがドレナージ・チューブ管理の目的である.チューブ排液の急激な減少・停止に腹痛や発熱などの臨床症状を伴う場合には,特に迅速な対応が必要である.ドレナージの治癒判定と抜去時期の決定には排液の量や性状だけでなく,全身状態,血液生化学検査の結果などを総合的に判断して行う.特に,消化液の漏出をドレナージしていた場合には,その排液が消失し,チューブからの造影で消化管,胆管,膵管との交通が消失していることを確認してから抜去する.
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