特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅱ.頭部・顔面・口腔・咽頭
16.異物の誤嚥
平林 秀樹
1
Hideki HIRABAYASHI
1
1獨協医科大学耳鼻咽喉科気管食道科
pp.58-59
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100792
- 有料閲覧
- 文献概要
2000年の国民衛生の動向によれば,わが国における不慮の事故による死亡のうち,気道・食道異物症による窒息事故死は交通事故についで第2位の7,794人である.さらに,1999年度の自治省消防庁委託研究報告書によると,気道異物事故の推定発生頻度は6.9件/人口10万人/年で,そのうち31%が死亡しており,米国の死亡発生頻度の約1.8倍と報告されている.成人では餅(18.5%),米飯(10.1%),肉類(5.1%),乳幼児では食物以外におもちゃによる窒息が約10%認められたと報告されている.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.