Japanese
English
臨床報告・1
腹膜再発の切除にて長期生存が得られた胆管細胞癌の1例
A case of long-term survival by resection for peritoneal dissemination of cholangiocellular carcinoma after hepatectomy
中井 肇
1
,
吉岡 孝
1
,
井口 利仁
1
,
五味 慎也
1
,
森谷 卓也
2
Nakai Hajime
1
1公立学校共済組合中国中央病院消化器病センター外科
2東北大学医学部附属病院病理部
キーワード:
胆管細胞癌
,
腹膜再発
,
長期生存
Keyword:
胆管細胞癌
,
腹膜再発
,
長期生存
pp.751-754
発行日 2004年6月20日
Published Date 2004/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100656
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はじめに
肝の原発性悪性腫瘍のなかでも,胆管細胞癌は肝細胞癌に比べて治療成績が不良であり1),5年以上の長期生存例の報告もいまだ少ない.とくに腹膜再発をきたした症例の予後は一般的にはきわめて不良で,肝細胞癌術後に発生した腹膜再発症例に対して切除を含めた集学的治療により長期生存した症例の報告は散見されるが2,3),胆管細胞癌においては同様の症例は文献的には1例認められるのみである4).今回,筆者らは胆管細胞癌切除後3年目に発症した腹膜再発の切除により長期生存が得られた1症例を経験したので報告する.
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