Japanese
English
特集 GIST(gastrointestinal stromal tumor)診療の最前線
胃GISTの悪性度診断
Prediction for malignant behavior of the gastrointestinal stromal tumors(GISTs)of the stomach
長 晴彦
1
,
円谷 彰
2
,
小林 理
2
,
西連寺 意勲
2
,
本橋 久彦
2
Cho Haruhiko
1
1三浦市立病院外科
2神奈川県立がんセンター消化器外科
キーワード:
GIST
,
悪性度診断
,
c-kit
,
遺伝子変異
Keyword:
GIST
,
悪性度診断
,
c-kit
,
遺伝子変異
pp.145-148
発行日 2004年2月20日
Published Date 2004/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100536
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要旨:胃GIST切除例41例の臨床病理学的特徴からその悪性度について検討した.現在までに10例が転移・再発をきたし,転移形式は肝・腹膜転移が多く,リンパ行性の再発はなかった.c-kit遺伝子変異陽性率は88%(36/41)と高いが,変異の有無や変異形式は転移再発と関連せず,腫瘍径・漿膜浸潤の有無・MIB-1 labeling indexが関与していた.また,生存期間との関係では漿膜浸潤の有無および腫瘍径が予後因子であった.現行のリスク分類による再発の予測は感度90%,特異度48%であり,今後は特異度も高い新たな分類が望まれる.
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