Japanese
English
特集 急性肺塞栓症の最新診療
急性肺塞栓症のフィルターによる予防と治療
Prevention and treatment of acute plumonary thromboembolism using inferior vena cava filter
應儀 成二
1
Ohgi Shigetsugu
1
1鳥取大学医学部器官制御外科学講座器官再生外科学分野
キーワード:
急性肺動脈血栓塞栓症
,
深部静脈血栓症
,
下大静脈フィルター
,
フィルター合併症
,
フィルター評価法
Keyword:
急性肺動脈血栓塞栓症
,
深部静脈血栓症
,
下大静脈フィルター
,
フィルター合併症
,
フィルター評価法
pp.349-353
発行日 2005年3月20日
Published Date 2005/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100496
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要旨:肺塞栓症の予防法である下大静脈フィルターには,永久型と一時型とがある.永久型では長期間にわたる抗凝固療法の禁忌を適応とするが,一時型では短期間の確実な肺塞栓症の予防を適応とする.主に内頸静脈から挿入して,下大静脈の腎静脈末梢側に留置する.抗凝固療法は禁忌でない限り使用する.フィルターの異常は超音波検査で疑診し,造影CTで確定する.合併症は,穿刺部では永久型と一時型とで大差はないが,留置部では永久型で多い.特に,フィルター血栓は下大静脈閉塞に進展する可能性があり,早期診断と治療が必要である.下大静脈フィルターによって致死的肺塞栓症が減少することから,予防効果が期待できる.
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