カラーグラフ 診療に役立つ肉眼像と組織像の理解―マクロからミクロ像を読む・4
胃:良性疾患―腫瘍性病変
星野 美奈
1,2
,
小野 祐子
1
,
平石 秀幸
1
,
藤盛 孝博
1
Hoshino Mina
1,2
1獨協医科大学病理学(人体分子)
2獨協医科大学消化器内科学
pp.413-418
発行日 2006年4月20日
Published Date 2006/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100404
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はじめに
胃の良性腫瘍には上皮性腫瘍である腺腫,非上皮性腫瘍性である平滑筋腫や脂肪腫,血管腫,GIST(gastrointestinal stromal tumor)などがある.腫瘍類似病変には,生検組織で比較的高頻度に観察される過形成性ポリープやいわゆる胃底腺ポリープなどがある.また,炎症性類線維性ポリープは反応性病変に分類されているが,近年は腫瘍性疾患としての可能性が報告されている.
本稿では,これらの病変について概説するとともに,その典型的な組織像を呈示する.
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