病院めぐり
能代山本医師会病院外科
加藤 裕治郎
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1能代山本医師会病院外科
pp.1150
発行日 2005年9月20日
Published Date 2005/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100188
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当院は秋田県北西部の能代市にあり,前方にブナの原生林を持つ世界遺産白神山地を望み,後方には白鳥や雁などの渡り鳥の飛来地である小友沼が目の前に広がる自然環境に恵まれたロケーションにあります.昭和59年に能代市山本郡医師会が設立した開放型病院で,入院設備や手術室のない診療所や病医院の医師が患者さんを紹介して,当院の病室や手術室を利用して患者さんに治療を行うことができます.ほかの医療機関からの紹介患者さんが8割以上であることや,医師を含む地域の医療従事者を対象とした研修会を定期的に行って医療の質の向上に努めていることなどが評価され,全国で12番目の地域医療支援病院として承認されました.病床数は200床で,平成16年には外来棟を増築し,外来化学療法室を新設して抗癌剤治療にも力を入れています.臨床研修指定病院で,日本外科学会,日本消化器外科学会,日本呼吸器外科学会の研修関連施設となっています.
外科は秋田大学第1外科および第2外科から医師の派遣を受け,消化器外科4人(高橋貞二院長,加藤裕治郎副院長,杉本和歌子医師,工藤高志医師),呼吸器外科1人(三井匡史科長)が常勤医師として勤務しており,小児外科からも非常勤医師の派遣があり手術を行っています.平成16年の手術症例数は全身麻酔212例,腰椎麻酔14例で,その内訳は胃癌31例,大腸癌34例(腹腔鏡補助下6例),食道癌3例,肝胆膵癌5例,乳癌5例,肺癌13例(胸腔鏡補助下8例),甲状腺7例,胆石30例(腹腔鏡下22例),ヘルニア32例(子供22例)などとなっています.
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