Japanese
English
Neurological CPC・83
再発・寛解を繰り返す脳幹脳炎の1例
A Case of Brainstem Encephalitis Repeated Recurrence and Remission
伊澤 直樹
1
,
小鷹 昌明
1
,
結城 伸𣳾
1
,
新井 美緒
1
,
平田 幸一
1
Naoki Izawa
1
,
Masaaki Odaka
1
,
Nobuhiro Yuki
1
,
Mio Arai
1
,
Koichi Hirata
1
1獨協医科大学神経内科
1Department of Neurology, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
encephalitis
,
multiple sclerosis
Keyword:
encephalitis
,
multiple sclerosis
pp.745-751
発行日 2000年8月1日
Published Date 2000/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901645
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症例呈示
主治医(獨協医大) 痙性歩行で発症して単相性の経過をとり,脳幹症状で再発した症例を呈示します。
症例は51歳,男性です。主訴は体幹に強い全身の掻痒感を伴う湿疹と下肢のつっぱり感です。33歳の時に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けました。栃木県出身で10年間独り暮らしであり,最近の海外渡航歴はありません。1997年6月20日より胸部と腰背部に掻痒感を伴う湿疹が生じました。28日の起床時に,右下肢に鈍い痛みを伴うつっぱり感が出現し,徐々に進行しました。7月には足を引きずるようになり,さらに同様の症状が左下肢にもあらわれました(図1)。
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