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虚血性脳血管障害40例を含む脳血管障害65例と正常人15例にキセノンCTを施行し,視床の局所脳血流量(rCBF)に影響する因子を検討した。その結果,健側ないし主病巣を有しない側(非主病巣側)の視床rCBFとOM7cmの断面の平均大脳血流量(mCBF)との間に,統計学的に有意な相関関係がみられた(Y=1.82X+2.2, r=0.801, p<0.001, n=65, Y:視床rCBF, X:mCBF)。年齢,性別,発症からの期間,病巣の分布,病巣の大きさ,視床の病巣の有無,GCS,改訂長谷川式知能評価法,不定愁訴,神経脱落症状の10項目のうち重回帰分析により視床rCBFに統計学的に有意に影響したものは,主病巣を有する側(病巣側)では病巣の大きさのみであった。一方,非主病巣側では性別,病巣の分布,病期が統計学的に有意に影響した。視床rCBFは大脳半球病巣の器質的因子,発症からの期間などの時間的因子,性別などの生理的因子を反映するもの考えられる。
The thalamus is believed to play an integrative role in the central nervous system. In the present study, thalamic rCBF was measured in 65 CVD patients and 15 normal volunteers by stable Xe/CT scanning.
ROIs were chosen in the thalamic slice at a level 5cm over the OM line, and mean CBF was 7 cm over the OM line.
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