学会印象記
第10回国際脳神経外科学会議
朝倉 哲彦
1
1鹿児島大学医学部脳神経外科
pp.166-167
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900597
- 有料閲覧
- 文献概要
第10回国際脳神経外科学会議(1993年10月17日〜22日)がメキシコはアカプルコ市で開かれるということで参加を申し込んだ。有名なリゾート地であるという他に幾つかの要因が働いたからである。(1)昨年小職が主催した第51回日本脳神経外科学会総会にメキシコ脳神経外科学会の会長であり,今回の会長を務めるLoyoと事務局長のFrancoが鹿児島に来て,日本からの多数の参加を要請した。(2)この学会に先行してアカプルコより少し北の方のイクスタパというリゾートで第11回世界定位的機能的神経外科学会が開催されることになっていた。(3)メキシコにはカリフォルニア州サン・ディエゴから直ぐに行けるティファナしか行ったことが無いのでその風土に若干の関心があった等である。
鹿児島から大阪,ロサンゼルスを経て,ようやくイクスタパに着いたが,とにかく暑いところであった。あわよくば,ゴルフでもしようかと思って行ったのだが,そのような下心は真先に吹き飛んだ。陽の下に10分とはいられない。ともかく,ここでの学会が済んで10月16日大型バスでアカプルコへ向かった。お午に出発し車内でお弁当を食べ全く休憩なしでホテルにチェックインした時はもう7時を過ぎていた。その夜はメキシコ料理を少し食べて,バタン・キューである。沿線の光景を,50年くらい遅れているのではないかとコメントする人がいたが,私は400年ぐらい前のままではないかと感じていた。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.