Japanese
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特集 大脳基底核疾患—最近の知見
分子遺伝学的異常による大脳基底核疾患
Molecular Genetic Aspects of Basal Ganglia Diseases
金澤 一郎
1
Ichiro Kanazawa
1
1東京大学医学部神経内科
1Department of Neurology, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
キーワード:
Huntington's disease
,
genetic dystonia
,
Wilson's disease
,
GM
,
gangliosidosis
Keyword:
Huntington's disease
,
genetic dystonia
,
Wilson's disease
,
GM
,
gangliosidosis
pp.129-132
発行日 1993年2月1日
Published Date 1993/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900441
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はじめに
近年の形態学あるいは生理・薬理学的な研究により,大脳基底核の構造と機能についての知識は著しく豊富になった。かつては,なかなか描くことが難しかった「大脳基底核のモデル」も最近ではいくつか表われ,比較的受け入れられている。一方,病気の側からみると,大脳基底核の疾患には明らかに遺伝によるものと,遺伝によらないものとがある,という見方ができるが,特に遺伝性の疾患については近年の遺伝子工学や分子生物学の進歩によりその疾患に関する知識が豊富になってきた。そこで,本小文では遺伝性をもつ大脳基底核疾患のうちのいくつかをとりあげ,分子遺伝学的研究の一端をまとめることにする。
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