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第4章 循環器系に作用する薬剤
[降圧薬]
Ca拮抗薬
木田 圭亮
1
,
瀧澤 栞
2
1聖マリアンナ医科大学 薬理学
2聖マリアンナ医科大学 循環器内科
pp.656-660
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_656
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・降圧薬のジヒドロピリジン系と抗不整脈薬としての非ジヒドロピリジン系の二つがある.
・血管リモデリングが進行し,血圧変動が増大し,大きい脈圧(大脈)や脈波伝播速度(PWV)が増加している症例に効果的である.
・副作用として,頭痛,顔面などの皮膚の紅潮,女性や高齢者では末梢性浮腫に注意が必要で,とくにL型で多い.
・二次性高血圧の精査が必要と思われる症例,降圧薬を複数処方しても血圧コントロールに難渋する治療抵抗性高血圧,妊娠高血圧症候群,高血圧緊急症・切迫症において,専門医へ紹介する.
・amlodipineとnifedipineは,2022年11月22日に妊婦の禁忌が解除された.
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