Japanese
English
総説
錐体路:とくに大脳皮質脊髄線維について:amorphological review
Corticospinal Neurons:A Morphological Review
水野 昇
1
Noboru Mizuno
1
1京都大学医学部解剖学第一講座
1Department of Anatomy (1st Division), Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.719-740
発行日 1986年8月1日
Published Date 1986/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205751
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1.はじめに
さきに,随意運動にかかわる神経回路について考察し176,177),大脳皮質運動野への入力系について総説する機会があった178)。本稿では大脳皮質脊髄ニューロン(脊髄に軸索を送る大脳皮質ニューロン)を大脳皮質からの出力系の"代表"として選び,その遠心性連絡について主として形態学的立場からの総説を試みる。
大脳皮質脊髄線維(corticospinal fibers:CS線維)は脊髄に入る前に延髄錐体(pyramis)を形成する。いっぽう,いわゆる錐体路(pyramidal tract)を形態学的に定義するとすれば,延髄錐体を構成する下行性神経線維群ということになろう。CS線維は脊髄へ達する錐体路線維である。
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