Japanese
English
総説
Status lacunaris—その病理と臨床
Pathological and clinical aspect of status lacunaris.
東儀 英夫
1
Hideo Tohgi
1
1岩手医科大学神経内科学講座
1Department of Neurology, Iwate Medical Universitysity, School of Medicine.
pp.209-219
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205081
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緒言
脚血管障害には比較的大きな病変ばかりでなく小さな病変もあり,数を問題にすればはるかに小さな病変,とくに小梗塞が多い。しかし,このような小梗塞に対して従来充分な関心は払われていなかったようである。
小梗塞すなわちlacuneは,それが少数である場合にはある程度以上の大きさを有し,特定の伝導路あるいは神経核をおかさないかぎり臨床的には無症状である。しかし内包など比較的限局した部位に重要な機能が集中しているような場所に生ずると明らかな局所神経症状を呈する。さらにその数が増すと,仮性球麻痺,パーキンソニズム,痴呆などの症状を呈するようになる。
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