Japanese
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特集 Positron Emission Tomography
Positron emission tomographyの臨床応用の現況
The clinical application of positron emission tomography
山本 (ルカス)八十一
1
Yasokazu Lucas Yamamoto
1
1モントリオール脳神経研究所,McGill大学
1Neuroisotope Laboratory, Montreal Neurological Institute, McGill University
pp.845-852
発行日 1982年9月1日
Published Date 1982/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204993
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1.はじめに
ごの10年間に脳臨床の診断法は新しい方法論の紹介と共にコンピュータ技術の発展により革命的な変化をもたらした。その主な原因は,X線断層法による脳組織の密度の測定により解剖学情報をえる方法(X線CT),ポジトロン放出物を利用した断層法によるポジトロン放出物の濃度の測定より脳組織内の生理および生化学的過程を定量的に計る方法(PET),およびスクレアールマグネティックレゾナンス断層法により水素原子または他の原子核の密度分布,T1分布の測定より脳組織の化学分析をなす方法(NMR-CT)などの断層像を中心にした画期的技術の紹介による.
PET法が他の方法より優れた点は組織変化を前駆する生化学的異常過程を追求できる非常に感度の高い検査法で,その上に3つの大きな長所をもつている.
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