書評
—編集 M.A. Samuels 監訳 平山 恵造(千葉大学教授)—神経内科治療マニュアル—診断の要点と治療の実際
黒岩 義五郎
1
1九州大学
pp.511
発行日 1981年5月1日
Published Date 1981/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204763
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本書はM.A. Samuelsの編になる"Manual of Neurologic Thera—peutics"の訳であり,千葉大学医学部・神経内科の教室の方々の共同訳を平山教授が監訳されたものである。
原著はハーバード大学神経内科の若手のスタッフであり,有名なReymond Adams名誉教授の最後のレヂデントであるという。この人たちがハーバード大学の神経内科のトレーニングの実際を,学問的なまとめと体験による重要事項を一書にまとめたものと考えられる。現在日本に神経内科がさかんになつてきたが,そのトレーニングについては必ずしも満足すべきものではない。平山教授らの本書を訳された意図も,このような神経内科トレーニングの実際に役立つ本書を,わが国に導入紹介したいことにあるように思われる。
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