書評
—Paul New 著—Computed Tomography of the Brain and Orbit—EMI scanning
喜多村 孝一
1
1東京女子医大脳神経外科
pp.1257
発行日 1976年11月1日
Published Date 1976/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203977
- 有料閲覧
- 文献概要
著者のPaul Newが序言で,「X線フィルムに代つてシンチレイション・カウンターを用いコンピューターを組み込むことによつて従来のX線撮影の感度を2桁も敏感にした検査装置」と紹介しているEMIスキヤナーは,確かに,すばらしい脳診断装置である。その第一号機が世に出されたのが1973年のことであり,何といつてもまだ臨床試用の段階であり,装置も工夫改良が進行中である。したがつてCTスキャン(computerized tomo—graphy)に関する括まつた書物は,本書の他にはまず見当らない。
本書は,CTスキャンの教科書,手引き,アトラス,文献集(文献の数はまだ極めて少なく,ここに引用されたのは65に過ぎないが)を兼ねたものである。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.