Japanese
English
神経耳科アトラス3
神経耳科学検査法(その2)—内耳刺激検査の方法と意味
Neurotological Examination (2) Nystagmus induced by Labyrinthine Stimulation
徳増 厚二
1
Kohji Tokumasu
1
1北里大学耳鼻咽喉科
1Dept. of Otorhinolaryngology, School of Medicine Kitasato University
pp.790-795
発行日 1972年7月1日
Published Date 1972/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203148
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はじめに
内耳の平衡部分卵形嚢,球形嚢の耳石器と三半規管とからなる(第1図)。重力も含めて直線加速度の受容器が耳石器であり,回転加速度の受容器が半規管である。耳石器,半規管はこれらの刺激を受けて眼球偏位や眼振をおこし,同時に体の筋緊振の変化,運動感,位置感,自律神経系の変化をもたらし平衡機能の入力側の役目をしている。一定の刺激を与え惹起される反応を調べるのが内耳刺激検査であり刺激の方法により温度検査,回転検査,圧刺激検査,電気刺激検査などがある。検査条件によるバラツキが少く,電気眼振計ENGで容易に正確に記録出来ることから反応として眼振がとりあげられる。
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