Japanese
English
神経耳科アトラス11
神経耳科学検査法(その4)—視刺激を用いた検査
Neurotological Examination (4) :Analysis of Ocular Movements Induced by Visual Stimulation
徳増 厚二
1
,
川野 六郎
1
Kohji Tokumasu
1
,
Rokuro Kawano
1
1Dept. of Otorhinolaryngology, School of Medicine, Kitasato University
pp.251-255
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203282
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視覚と眼球運動
身体の平衡系は網膜,前庭三半規管,自己受容器をsensorとするサーボ機構と考えられる。視線上に視標がおかれると網膜黄斑部での最良の視力が得られるため視線を視標に一致させるための眼球運動は視機能と表裏一体の関係にある。
視標の静止あるいは運動の状態に従つて,それを注視する眼の動きは変化する。脳幹の眼運動中枢あるいは前庭系,小脳などの障害から注視時の眼運動には正常者と違つたいろいろのパターンがみられる。従つて眼運動検査は平衡機能の一つとして病巣診断に利用されている。
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