脳腫瘍アトラス5
Oligodendroglioma, Spongioblastoma, 脈絡叢乳頭腫
佐野 圭司
1
1東大脳神経外科
pp.958-961
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202593
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Oligodendroglioma乏突起膠腫
astrocytomaとともに良性のgliomaの代表である。第5図のごとく20〜50歳に多く,しかも大脳半球に多くみられる。ことに前頭葉,頭頂葉に頻度が高い。第1図は49歳男性の前頭葉後部に発生したoligodendro—gliomaである。小児では視床に比較的好発する。小脳にはきわめてまれである。
大部分は皮質下に発生するが,時として皮質をもおかす。一見限局してみえることがある(第1図)が,実際は浸潤性である。淡紅灰色で比較的硬く触れる。石灰が沈着していることが多く(石灰沈着量はglioma中最大),切るとざらざらした感じを与える。
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