特集 第24回日本脳・神経外科学会・I
第24回日本脳・神経外科学会総会をかえりみて
佐野 圭司
1
1東大脳神経外科
pp.208
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202000
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1965年は脳神経外科にとつてまことに記念すべき年であつた。すなわちこの年の6月に医療法第70条が改正され,「脳神経外科」すなわち「脳,せき髄及び末梢神経に関する外科」が正式に,外科,整形外科とならんで,この法律に診療科名として登録されたからである。これは脳神経外科が成年に達したことを法律的に確認するものであつたが,学問的にも成年に達したことは,第24回日本脳神経外科学会総会に参加した人々の一様に感じたことであつたと思う。
演題の数も今までのどの総会よりも多く,シンポジウム52題,一般演顕128題.計180題で,そのほかに特別講演として米国のSweet教授の糖尿病性網膜症の治療,スエーデンのNorlen教授の脳動脈瘤,時実教授の脳生理の進歩,山村教授の麻酔の進歩の4題が聴衆を堂にみちあふれさせたのであつた。
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