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印象記
第2回国際脳神経外科学会総会
THE 2nd INTERNATIONAL CONGRESS OF NEUROLOGICAL SURGERY
佐野 圭司
1
Keiji Sano
1
1東京大学医学部脳神経外科脳研
1Dept. of Neurosurgery, Institute of Brain Research, Tokyo Univ. Schooe of Medicine
pp.153-156
発行日 1962年2月1日
Published Date 1962/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201208
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第2回総会 ワシントンD. C.
全世界の脳神経外科学会が結成しているWorld Fe—deration of Neurosurgical Societiesは1961年10月14日より20日にかけて米国の首都Washington,D. C.で第2回総会(ⅡInternational Congress of Neurologi—cal Surgery)を開催した。この総会は4年に1回行われる大会で,第1回は1957年にベルギーのブラッセルでInternational Congress of Neurological Sciencesの構成学会として口火を切られたのである。
いうまでもないが米国は近代脳神経外科の開祖Har—vey W. Cushingの祖国である。現役で活躍している各国の脳神経外科の教授連の大半はCushingの直弟子か孫弟子である。その米国で脳神経外科のWorld Fe—derationがはじめて独立に開催する国際学会を持つたということははなはだ意義深いことである—とわれわれ参会者は考えたし,主催者側の米国の脳神経外科医たちも考えたと思う。総会を記念して参会者にくばられたメダルにはCushingの横顔がきざんであつたのである。本総会の会長はわが国になじみの深いPaul C. Bucy教授(Northwestern大学)で,氏はPercival Bailey教授の一番弟子すなわち,Cushingの孫弟子にあたる。なお副会長は同じ米大陸のカナダのBotterell教授(Toronto大学),事務総長はニューヨークのRay教授(New York大学)であつた。
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