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音楽によるてんかん
A case of musicogenic epilepsy.
Dearman, H. B.
,
Smith, B. M.
pp.187
発行日 1966年2月1日
Published Date 1966/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201997
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音楽でてんかん発作がおこる例のあることは有名だが,1962年までの文献中には45例の報告があるだけで,数は多くないようである。最も古いのは当時のロシヤMeeleevskyの症例であるという。Critchley (Br—ain, 60:13, 1937)が文献を展望し,新しい11例を加え,ついで,Foynt (JAMA,179:501,1962)が文献から44例を集め,自験1例を追加,Poskanzer (Brain, 85:77, 1962)はこの45例の症状を表にまとめている。それによると,本症発生は20〜40才台(3〜5才)にはじまり,男女の差なし。臨床的にけいれん発作で観察された20例では,temporal lobe seizureの型となる。22例にEEGがとられ,そのうち8例は右側頭にfocusあり,8例は左側頭focus,1例は側不明,5例はno focusである。発作の間隔では19例のEEG報告あり,そのうち5例正常。7例nonfocal dysrhythmia,7例focal abnormalities。程度はmajorからminorにおよんでいる。また45例のうち8例はもつぱらmucos—egenicのてんかん,27例はnonm—ucogenicにも発作おこり,5例は音楽的でない音刺激でも発作がおこつた。
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