神経病理カンファレンス
脳炎を疑われた硬膜下出血の1例—虎ノ門病院第15回CPC (1964.2.25.)
本間 日臣
1
,
北村 諭
2
,
宮崎 元滋
2
,
平山 恵造
2
,
冲中 重雄
3
,
竹内 一夫
4
,
江村 充
5
,
安芸 基雄
2
,
三村 信英
6
,
松本 道也
7
,
浅井 一太郎
8
,
葛谷 信貞
9
,
石見 善一
6
,
望月 孝規
10
,
千ヶ崎 裕夫
4
1虎ノ門病院呼吸科
2虎ノ門病院神経科
3虎ノ門病院内科
4虎ノ門病院脳神経外科
5虎ノ門病院生理学科
6虎ノ門病院循環器科
7虎ノ門病院消化器科
8虎ノ門病院血液科
9虎ノ門病院内分泌科
10虎ノ門病院病理学科
pp.1066-1073
発行日 1964年12月1日
Published Date 1964/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201751
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本間 はじめに症例の説明からお願いします。
北村 症例は68才の男子で,家族歴では父が脳卒中,母が胃癌で死亡していますが,既往歴には特記すべきことはありません。入院は昭和38年10月29日,死亡が11月13日ですが,発病より入院までの経過は第1表のとおりです。このなかでは持続する発熱,瞳孔不同症,意識障害が注目されますが,四肢については一時,左上下肢が弛緩したとあるだけではつきりした麻痺があつたとは言えないようです。
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