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第2回日本定位脳手術研究会—講演要旨および討論(その2)
宮崎 雄二
1
,
橋場 輝芳
1
,
陣内 伝之助
2
,
竹林 弘
3
,
松本 圭蔵
2
,
宮本 誠司
4
,
金沢 敬之介
4
,
内海 庄三郎
4
,
堀 浩
4
,
西本 詮
5
,
奥村 修三
5
,
河田 三郎
5
,
東 徹
5
,
鈴木 朗夫
5
,
広恵 俊雄
5
,
貞本 和彦
5
,
六川 二郎
5
,
楢林 博太郎
6
,
石谷 博士
7
,
植木 幸明
8
1札医大脳外
2阪大陣内外
3和歌山医大第1外科
4奈医大2外
5岡大脳外
6順大神経
7東芝
8新大脳外
pp.84-86
発行日 1964年1月1日
Published Date 1964/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201598
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〔12〕 限局的冷却による定位的脳手術に関する研究
脳組織の限局的冷却を定位的脳手術の領域に導入し,これについて研究を行なつた目的には2つある。そのひとつは限局的冷却によつて可逆的神経遮断を作製し,これによつてtargetを探窄するとともに,破壊巣作製時の各種合併障害をあらかじめ知ろうとすることであり,他のひとつはO℃以下への組織冷凍による破壊がはたして定位的脳組織破壊法として有用なものであるか否かを知ろうとするにある。
1) reversible change作製法としての価値;本年医学会総会において各種の神経生理学的見地より+3〜5℃への冷却がneurofunctionの可逆的遮断を行ない得ることを明らかにしたが,今回はさらに映画により内包刺激による側頭筋収縮に対する刺激部の冷却および橋被蓋刺激による実験的髪部振顛に対する視床VL核の冷却による可逆的遮断効果を示し,本法がきわめて理想的なtargetの探窄操作となりうることを明らかにした。
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