Japanese
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特集 神経生理
覚醒状態を制御するホメオスタシスの機序
HOMEOSTATIC CENTRAL MECHANISM OF VIGILANCE
Paul C. Dell
1
,
川村 浩
2
,
酒田 英夫
2
1Laboratoire de Neurophysiologie Clinique et Expérimentale, Hospital Henri-Roussell
2東大医学部脳研生理
pp.734-738
発行日 1963年8月1日
Published Date 1963/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201515
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I.はじめに
この10年間,網様体の生理学について行なわれた数多くの研究によつて,この構造の恒常的な緊張性活動の起源が明らかにされ,網様体の活動を起こしそれを維持するうえで,内部環境のある種の要素や内受容性刺激のはたす役割が解析され,またとくにあらゆる外受容性刺激のはたす役割の解析がすすんでいる。
これらの研究は覚醒状態の生理学において網様体が中心的で主要な役割をはたしていることを完全に証拠だてている。
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