Japanese
English
治療
Doriden使用の臨床経験
CLINICAL APPLICATION OF DORIDEN
板倉 三郞
1
Saburo Itakura
1
1福島医大精神科
1Department of Neuropsychiatry Fukushima Medical School
pp.623-625
発行日 1958年9月1日
Published Date 1958/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200708
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眠剤は私共精神医にとつては,日常の外来患者は勿論のこと,入院患者に対しても,従前にはかなり頻繁に使用されて来たのであり,Chlorpro-mazin, Serpasil, Meprobamate,が著しく普及された現在でも,依然として欠くべからざる薬品であることは異論のないところである。しかもその眠剤もIsomytal, Luminal, Barbital,等のバルビツール系の薬剤が主であり,その慢性中毒乃至は嗜癖も現れ,この点に関しては一部の関心ある学者の研究も報告されている所である4)。私共臨床家にとつては副作用のない,而も充分な睡眠がとれ,且つ覚醒後も清新感が得られる眠剤は以前から希求されて居つたのであるが,今回非バルビツール系の催眠鎮静剤DoridenをCiba製品株式会社から提供せられたので,臨床的な小経験ではあるが,使用結果を報告することとする。
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