抄録
第14回日本脳・神経外科学会演説抄録(その3)
竹林 弘
1
,
德岡 俊次
2
,
横山 育三
2,6
,
青木 秀夫
2
,
東健 一郞
2
,
館林 欣一郞
2
,
竹内 藤吉
3
,
森田 得三
3
,
三浦 良也
4
,
川島 保之助
4
,
大河原 重久
4
,
永井 一夫
5
,
稲田 豊
7
,
渡辺 裕
7
,
小西 藤治
8
,
山崎 博男
8
,
井上 道男
8
,
島本 多喜雄
8
,
荒木
9
,
渡辺 藤夫
10
,
橋本
11
,
宇佐美 八郞
12
,
松本 淳治
13
,
林 髞
14
,
小池 淳
13
,
三田 昭太郞
15
,
牛山 久司
15
,
舛沢 郁二
15
,
海老坂 衷
15
,
小山 生子
14
,
藤森 明
14
,
大辻 文夫
14,15
,
堀 浩
16
,
真部 克己
16
,
奥野 尚一
16
,
三木 一郞
16
,
陣内 伝之助
17
,
東野 正男
15,18
,
吉田 卓郞
18
,
友沢 久雄
19
,
出浦 滋之
20
,
藤村 顕治
19,21
,
西本 詮
21,30
,
渡辺 健夫
16
,
光信 昌明
16
,
横田 博胤
16
,
楠瀬 一郞
16
,
段原 広行
16
,
吉岡 輝承
22
,
松田 昭典
22
,
星野 列
9
,
渡辺 茂夫
10,23
,
三輪 和雄
10
,
秋元 波留夫
24
,
山口 成果
24
,
岡部 健一郞
24
,
阿部 完市
24,26
,
中村 五暁
24
,
正橋 剛二
24
,
高山 祿郞
26
,
渋谷 信明
26
,
モヨ ウマル
26
,
中田 瑞穗
27
,
植木 幸明
27
,
岡村 茂
27
,
鹿島 幸治
27
,
北村 勝俊
28
,
吉村 弘
28
,
加藤 寛治
30,31
,
実川 佐太郞
16
,
早川 伴和
32,34
,
加藤 静雄
33
,
田中 憲二
35
,
菊池 貞德
35
,
西本 敏男
35
,
渡辺 能斌
35
,
加藤 幸一
36
,
太田 幸雄
37
,
三好 佐和子
37
1和歌山医科大学
2山口医科大学第二外科
3三重県立医科大学外科
4名古屋大学第一外科
5日本大学歯学部理科
6山口県立医科大学第二外科
7東京大学木本外科
8東京医科歯科大学島本研究室
9京都大学外科
10中京病院脳神経外科
11名古屋大学
12日本大学歯学部理化学研究室
13大阪大学第二生理
14慶応義塾大学
15慶応義塾大学生理
16大阪大学第一外科
17岡山大学
18大阪大学第一外科教室
19岡山大学医学部陣内外科教室
20神戸医科大学第二生理
21岡山大学陣内外科
22和歌山医科大学竹林外科学教室
23中京病院脳外科
24金沢大学精神神経科
26慶応義塾大学外科
27新潟大学医学部脳神経外科教室
28九州大学三宅外科
30広島大学上村外科教室
31広島大学上村外科
32広島大学医学部神経精神科教室
33東京大学清水外科
34広島大学神経科
35順天堂大学外科
36中京病院
37大阪市立医科大学神経科
pp.45-55
発行日 1957年1月1日
Published Date 1957/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200535
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90)脳室灌流冷却に関する研究(予報)
Thiopental sodiumで軽度の基礎麻酔を施した犬に,一側の側脳室から大槽に至る間の脳室系を冷Ringer氏液で灌流冷却したが,灌流条件が適当であれば(約10℃前後の液を落差約80cmで毎分約30cc注入,流出液温は24〜25℃),灌流開始後約10〜30秒で既に外来刺戟に反応しなくなり,筋は弛緩する。瞳孔の大さに著変なく,対光反応は残存する。呼吸は減少し且深くなり,脈搏も少しく減少し,血圧は初期に一時上昇し後漸次低下する。灌流中体温には著変なく,脳温は,脳室内壁に接するい薄層の部分以外は体温と略同じである。脳室内壁に接する薄い層の脳実質では,脳室内壁に近づくに従つて,急激な勾配で温度が低下し,灌流液温に近づく。痙攣を起したものはない。このような,外来刺戟に対するirre-sponsiveな状態は,灌流中継続するが,灌流を停止すれば,呼吸・脈搏・血圧等と共に,数秒乃至10秒位で灌流前の状態に復する。即ち,速なる可逆性がある。対照として体温と同じ温度のRinger氏液を灌流した場合には上記の如き現象は認められない。現在までの観察では,灌流冷却(平均30分間)によると思われるような特殊な障碍を貽さないようである。
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