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外國文献抄録
pp.71-73
発行日 1948年11月1日
Published Date 1948/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200010
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神經外科の進歩
Atlanic Cityにおけるアメリカ醫學協會の神經及精神學會の年會に於いてStanley Cobb 1)は,過去100年間における神經學,精神醫學及び神經外科の進歩についてレビユーした。
100年前即ち1848年には,醫學の分科がやつとおこりはじめたばかりで,神經外科はまだ存在してゐなかつた。Cobbは神經系統,その構造,生理及び疾病についての知見の進歩についてのスケツチをしたあとで,神經外科は本當の意味では,1900年までは存在してゐなかつた,と云つてゐる。神經外科のテクニック,例へば消毒,麻醉,止血などは,當時はまだ進歩して居らず,また,腦や脊髓の傷害部を臨床的に決定することについても,まだうまく行はれなかつた。
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