Japanese
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脳・脊髄のMRI画像アトラス
Gd-DTPA造影MRIにより上矢状静脈洞との交通が描出された外傷性頭蓋骨膜洞瘻の1例
A Case of Traumatic Sinus Pericranii Communicating to Superior Sagittal Sinus Demonstrated by MRI with Gd-DTPA Administration
池田 直廉
1,3
,
若林 伸一
1
,
長尾 光史
1
,
市岡 従道
1
,
若林 千恵子
2
,
梶川 博
1
,
黒岩 敏彦
3
Kittipong Srivatanakul
1
1翠清海梶川病院脳神経外科
2翠清海梶川病院神経放射線科
3大阪医科大学脳神経外科
pp.990-991
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100554
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症 例 6歳,女児
主 訴 頭皮下血腫
現病歴 平成15年2月12日,ジャングルジムの頂上より転落した。意識消失はなく,頭部に擦過傷,皮下出血を認め,経過観察されていた。2月16日頭皮下腫瘤の増大に母親が気づいて来院した。頭部CTにて頭蓋内には異常所見なく,左頭頂部皮下血腫の診断にて,約30 mlの暗赤色の血性内容液を吸引し,弾性包帯による圧迫を行った。外来にて経過観察としたが血腫は増大傾向を示し,MRI所見から外傷性頭蓋骨膜洞瘻(sinus pericranii:以下SP)と診断し,手術目的にて2月27日に入院となった。
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