学会レポート
イスタンブールでのヨーロッパ神経学会(ENS)に参加して
長谷川 修
1
1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター安全管理室
pp.908-910
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100543
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第13回ヨーロッパ神経学会(ENS)は、2003年6月14日(土)~18日(水)に,トルコのイスタンブール(Istanbul)で行われた。重症異型肺炎(SARS)の流行に伴って旅行者が減少し,13日(金)の東京-イスタンブール直行便が運休になってしまった。そのため利用した東京-ParisのJAL便の乗機率も,30%ほど。この人数だと,エコノミークラスでも食事後にトイレ行列ができない。パリからのエール・フランス便イスタンブール行きは,旅行気分のヨーロッパ人と荷物をたくさん持ったトルコ人の家族連れが混雑し,独特の雰囲気を醸し出していた。機内食の注意書きに「この料理には豚肉は一切使用していません」と書いてるのを見て,トルコがイスラム教国であることを再認識した。
翌日起きてから,旧市街のスルタンアフメト周辺にあるトプカプ宮殿,ブルーモスク,地下宮殿などの建造物を見て回る。大多数は善良なのだが,日本人と見ると寄ってくる人たちがいる。その後,学会場(ICEC)に向かった。Meet the Expertのセッションは,極めて有意義である。若手が自分で経験した症例を持参し,著名な研究者たちと議論しコメントを得るものである。それぞれの人となりが見え隠れし,若手がボスを選ぶ参考になろう。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.