Japanese
English
Neurological CPC・112
発熱と一過性の意識障害で発症し,脳内に腫瘤性病変を認めた62歳男性例
A Case of 62-year-old Man with Tumor-like Lesion in the Brain, Presenting with Fever and Transient Consciousness Disturbance
網野 猛志
1
,
金澤 俊郎
1
,
織茂 智之
1
,
田中 宏明
2
,
岡 輝明
3
,
森 茂郎
4
,
高木 誠
5
,
井上 聖啓
6
,
横地 正之
7
,
河村 満
8
,
福田 隆浩
9
,
藤ヶ崎 純子
9
Takeshi Amino
1
,
Toshiro Kanazawa
1
,
Satoshi Orimo
1
,
Hiroaki Tanaka
2
,
Teruaki Oka
3
,
Shigeo Mori
4
,
Makoto Takagi
5
,
Kiyoharu Inoue
6
,
Masayuki Yokochi
7
,
Mitsuru Kawamura
8
,
Takahiro Fukuda
9
,
Junko Fujigasaki
9
1関東中央病院神経内科
2日産厚生会玉川病院脳神経内科
3関東中央病院病理科
4東京大学医科学研究所人癌病因遺伝子分野
5東京都済生会中央病院神経内科
6東京慈恵会医科大学神経内科
7東京都立荏原病院神経内科
8昭和大学医学部神経内科
9東京慈恵会医科大学神経病理
キーワード:
intravascular large B-cell lymphoma
,
hemophagocytosis
,
brain infarction
,
brain tumor
Keyword:
intravascular large B-cell lymphoma
,
hemophagocytosis
,
brain infarction
,
brain tumor
pp.617-630
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100315
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□症例呈示
司会(高木) 第2題は,脳内に腫瘤性病変を認めた62歳男性例です。まず臨床のケースプレゼンテーションを,関東中央病院神経内科の網野先生にお願いします。
主治医(網野) 症例は62歳男性,主訴は発熱と意識障害で,家族歴,既往歴に特記すべきことはありませんでした(表1)。
現病歴ですが,2001年5月初旬から38℃台の間欠的な発熱があり,歩行時にふらついたり,内容が混乱した的外れな発言をときどきするようになり,5月10日,車を運転中にガードレールに接触,12日には歩行中に転倒して頭部を打撲しました。その後も発熱,解熱を繰り返し,尿失禁も出現し,16日に当院を受診して入院しています。
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