Japanese
English
脳・脊髄のMRI画像アトラス
多発性微小点状脳内出血
Dot-like Hemosiderin Spots
太田 浩嗣
1
,
横田 晃
2
1筑豊労災病院脳神経外科
2産業医科大学脳神経外科
pp.526-527
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100300
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症 例 69歳,男性
健診で高血圧を指摘されたが放置しており,また,通院歴もなかった。2003年11月17日昼食後,左下肢の脱力感を自覚し,上下肢のしびれ感も伴っていたため搬送された。血圧は200/110mmHgで,左片麻痺(UE:4+/5, LE:4/5)と左上下肢の知覚障害を認めた。CTで右視床出血を認め入院となり,内科的療法を行った。MRIで,右視床出血の他に橋,両側基底核部に十数個の多発性微小点状出血(図1)を認め,MR angiographyでは両側内頸動脈海綿静脈洞部,右中大脳動脈,右後大脳動脈および両側椎骨動脈の多発性の狭窄を認めた(図2)。脳卒中再発の危険性が高く,現在のところ,血圧管理を主体に経過を追っている。
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