Japanese
English
特集Ⅱ Cryptogenic Stroke(潜因性脳卒中)
3.脳動脈解離
Cerebral Arterial Dissection
高木 誠
1
Makoto Takagi
1
1東京都済生会中央病院神経内科
1Department of Neurology, Tokyo Saiseikai Central Hospital
キーワード:
cerebral arterial dissection
,
dissecting aneurysm
,
cerebral infarction
,
subarachnoid hemorrhage
,
intramural hematoma
Keyword:
cerebral arterial dissection
,
dissecting aneurysm
,
cerebral infarction
,
subarachnoid hemorrhage
,
intramural hematoma
pp.963-970
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100233
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はじめに
脳動脈解離は脳卒中の特殊な原因の1つであるが,若年脳卒中では常に考慮すべき重要な疾患である。わが国の脳動脈解離は欧米とは異なる特徴があることが知られているが,山浦らの脳神経外科関連施設を対象とした全国調査26, 27)を除けば,わが国で大きな調査研究が行われたことはなく,その実態はかならずしも明らかとはなっていない。本稿では厚生労働省循環器病委託研究費12指-2による「若年世代の脳卒中の診断,治療,予防戦略に関する多施設共同研究(SASSY-Japan)」(主任研究者:峰松一夫国立循環器病センター部長)の動脈解離ワーキンググループが平成12年から3年間にわたって行った「本邦椎骨脳底動脈解離283症例についての文献調査」18),「本邦脳動脈解離98症例についての後ろ向き調査」19),「脳動脈解離の診断と治療の手引きの作成」20)の3つの調査研究の結果を基に,わが国における脳動脈解離の臨床的特徴,診断,治療の現状や指針などについて解説する。
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