Japanese
English
研究と報告
未服薬Panic Disorderの事象関連電位
Event-related Potentials in Unmedicated Patients with Panic Disorder
磯野 浩
1,2
,
岡島 由佳
2
,
岩波 明
2
,
上島 国利
2
Hiroshi ISONO
1,2
,
Yuka OKAJIMA
2
,
Akira IWANAMI
2
,
Kunitoshi KAMIJIMA
2
1浴風会病院精神科
2昭和大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry, Yokufukai Geriatric Hospital
2Department of Psychiatry, Showa University School of Medicine
キーワード:
Panic disorder
,
Event-related potential
,
N1
,
N2
,
P3
Keyword:
Panic disorder
,
Event-related potential
,
N1
,
N2
,
P3
pp.389-395
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904749
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【抄録】 ERPを用いてpanic disorder(以下PD)の精神生理学的特徴を検討した。対象はDSM-IVの診断基準を満たす未服薬のPD患者14例とし健常者14例を対照群とした。検査課題は,標準的な聴覚oddball課題を用いた。刺激は1,000Hz(85%)と1,200Hz(15%)の純音をランダムに呈示し,低頻度標的刺激に対し反応を求めた。脳波は,Fz,Cz,Pz,C3,C4から単極導出した。その結果,健常者と比較してPD患者では,標的刺激に対するN2潜時の短縮とN1振幅の増大がみられた。また,P3成分に有意な差はみられなかった。以上の結果よりPD患者においては,ERPの早期陰性成分に変化がみられる可能性が示唆された。
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