Japanese
English
研究と報告
パニック障害とうつ病のComorbidity—タイプA行動パターンの観点から
Comorbidity of Panic Disorder and Depression: from the viewpoint of type A behaviour pattern
大曽根 彰
1
Akira OSONE
1
1牛久愛和総合病院心療内科
1Department of Psychosomatics, Ushiku Aiwa General Hospital
キーワード:
Panic disorder
,
Comorbidity
,
Depression
,
Type A behaviour pattern
Keyword:
Panic disorder
,
Comorbidity
,
Depression
,
Type A behaviour pattern
pp.397-404
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904750
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
【抄録】 DSM-IVによりパニック障害(PD)と診断された100例に関し,タイプA行動パターン(Type A behaviour pattern;TABP)を調査した。その結果PD全体としては50%がTABPであり,徹底性,緊張しやすさ,几帳面性の割合が高く,うつ病者同様メランコリー親和型性格との共通性を認めた。そのうち,うつ病を伴うPDでは伴わないものより有意にTABPの割合が高く,また精力性を徴表とする執着性格との親和性がより高かった。パニック障害者に対するTABPの評価が,PDとうつ病合併の予後予測,および精神療法などの治療戦略の決定に有用と思われる。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.