Japanese
English
研究と報告
抑うつ状態を伴うpanic disorderの臨床的研究
A Clinlcal Study on anic Disorder with Depressive State
傳田 健三
1
,
北川 信樹
1
,
嶋中 昭二
1
,
小山 司
1
Kenzo DENDA
1
,
Nobuki KITAGAWA
1
,
Shoji SHIMANAKA
1
,
Tsukasa KOYAMA
1
1北海道大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
Panic disorder
,
Depressive disorder
,
Co-morbidity
,
Classiication
Keyword:
Panic disorder
,
Depressive disorder
,
Co-morbidity
,
Classiication
pp.709-717
発行日 1996年7月15日
Published Date 1996/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904129
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【抄録】不安と抑うつの併存という問題の整理を行い,治療方針の設定に手がかりを与えることを目的として,抑うつ状態を伴うpanic disorder(以下PD)の症例について,以下のように類型化を試みた。
第Ⅰ型:PDと抑うつ神経症が合併した症例。第Ⅱ型:PDと軽症身体性うつ病が合併した症例。第Ⅲ型:PDと定型うつ病が合併した症例(A:PD寛解後,健常な間歇期を経てうつ病が発症するもの,B:PD軽快後うつ病へ移行するもの,C:PD経過中にうつ病が発症するもの,D:うつ病経過中にPDが発症するもの,E:うつ病が先行し,うつ病軽快後PDが発症するもの)。第Ⅳ型:PDと双極性感情障害が合併した症例。第Ⅴ型:PDとpersonality disorderが合併した症例。
各類型の臨床的特徴を記述し,治療的アプローチの基本方針について考察を行った。
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