Japanese
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シリーズ 日本各地の憑依現象(6)
群馬のオサキ憑き
OSAKI-possession Syndrome in Gunma
後藤 忠夫
1
Tadao GOTOU
1
1後藤内科神経科医院
1Physician, Neurologist and Psychiatrist Dr. GOTOU's Office
pp.1015-1018
発行日 1998年9月15日
Published Date 1998/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904623
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■オサキとの出会い
私は1955(昭和30)年,高崎市にある病院で一人の患者と出会った。60歳近い女性である。7月の暑い日,郊外にある饅頭屋に行った。その帰り道激しい頭痛がし,家に帰ると寝込んでしまった。翌日,オサキが愚いたと言い出した。饅頭屋はオサキモチで,そこでオサキが憑いてきたという。6匹のオサキが身体に憑いていると言い,家族に連れられて来院したのである。この時,オサキとは何であるかわからず,私は病院に働く人,近隣の人に聞いて歩いた。この日以来私はオサキと付き合い,今日に至っている。この間に私の知りえたものの一部を以下に述べる。
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