研究会紹介
群馬マーゲングループ
土岐 文英
pp.1158
発行日 1968年8月25日
Published Date 1968/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110797
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群馬の地に,マーゲン研究のグループが生まれたのは,多分昭和36年頃だと思う.以来各地区に,同志蜂起し,現在では毎回の定期研究会に集まる者は,50名を下らない盛況である.正式に発会式を挙げ,規約を作り,会員を募集したという事は未だなく,云わば,自然発生的に同好の者が集まり,現在に及び,今では,いやしくもマーゲン研究に熱意のある人は,殆ど顔を出していると云って過言ではない様だ.以上の様な次第なので,我々の集まりに正式な名称はつけてないが,要は内容を採ろうと云う事である.
さて,我々のグループは,大体毎月1回乃至2回,各地区持廻り会場で研究会を開いている.学会形式に各自が発表するのではなく,講師の先生をお招きして,専門のテーマでお話をきき,その後で充分微細に入り質疑を進め,その次に各自持参のフィルム読影のディスカッションをする,という形である.講師先生のレクチュアもさる事ながら,フィルム読影には頗る熱が入り,議論百出,最後に,先生の快刀乱麻を断つ如き明解さに,悪夢より一瞬にして醒めた様な爽快さを覚えるもので,之勉強の醍醐味とでも云うものであろう.又数人の先生をお願いして,シンポジウム形式でお話を進めて頂き,学会の再現を彷彿させ,居ながらにしてその深遠な学問の極地を垣間見得る事之亦我々グループの特権である.尚一年に一回大低夏には,涼を求めて遠く信州の地に一泊の研究会を行なう恒例になっている.
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