Japanese
English
研究と報告
Etizolam依存の1治療例
A Case of Etizolam Dependence
佐藤 晋爾
1
,
堀 孝文
2
,
鈴木 利人
2
,
白石 博康
2
Shinji SATO
1
,
Takafumi HORI
2
,
Toshihito SUZUKI
2
,
Hiroyasu SHIRAISHI
2
1筑波大学附属病院精神神経科
2筑波大学臨床医学系
1Department of Psychiatry, University of Tsukuba Hospital
2Department of Psychiatry, Institute of Clinical Medicine, University of Tsukuba
キーワード:
Etizolam
,
Dependence
,
Withdrawal symptoms
,
SPECT
Keyword:
Etizolam
,
Dependence
,
Withdrawal symptoms
,
SPECT
pp.916-922
発行日 1998年9月15日
Published Date 1998/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904606
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【抄録】対人恐怖の治療中に,7年間にわたりetizolamに依存し,最大内服量30mg/日に達した41歳の1女性例について報告した。本例では耐性が形成され,離脱症状も認めた。漸減療法により離脱症状は軽度なものにとどまり,抗不安薬依存の治療において漸減療法が適当であると考えられた。本例では血中のetizolamが消失した後も離脱症状を認め,同剤の中間代謝物や従来は同剤には存在しないとされてきた蓄積性との関連を検討した。またSPECTで前〜側頭葉の血流低下を認め,薬物依存と脳血流異常の関連を検討してゆくことが,今後の課題と考えられた。
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