Japanese
English
資料
口腔内に限局するセネストパチーの臨床的検討
Clinical Character of Cenesthopathy Located in Oral Cavity
和気 洋介
1,2
,
藤原 豊
3
,
青木 省三
1,4
,
黒田 重利
1
Yosuke WAKE
1,2
,
Yutaka FUJIWARA
3
,
Shozo AOKI
1,4
,
Shigetoshi KURODA
1
1岡山大学医学部神経精神医学教室
2岡山県立岡山病院精神科
3恵風会高岡病院
4現,川崎医科大学精神科学教室
1Department of Neuropsychiatry, Okayama University Medical School
2Department of Psychiatry, Okayama Prefectural Hospital
3Takaoka Hospital
4Department of Psychiatry, Kawasaki Medical School
キーワード:
Cenesthopathy
,
Hallucination
,
Oral cavity
,
Diagnosis
Keyword:
Cenesthopathy
,
Hallucination
,
Oral cavity
,
Diagnosis
pp.437-440
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904534
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身体の特定の部位に限局して,奇妙な異常感覚を持続的に訴える一群の症例はセネストパチーと呼ばれている。これら体感の障害は精神分裂病,うつ病,器質性疾患などの1症状として現れる広義のセネストパチーと,異常感覚のみが単一症状性に持続する疾患概念としての狭義のセネストパチーとが区別されている5)。セネストパチーは頭部,口腔内,胸腹部,四肢,皮膚などに限局し,持続的にまた執拗に訴えられることが多いが,特に口腔内の異常感覚を訴えるものは頻度も多く,歯科で対応に苦慮しているのが現状である。
今回,我々は口腔内の奇妙な異常感覚を主症状として狭義のセネストパチーに位置づけられると思われた18症例について,その臨床的特徴を検討し,診断的位置づけ,薬物反応性,歯科との協力関係のあり方などを考察した。
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