Japanese
English
研究と報告
口腔内,特に歯牙の異常感覚例について—セネストパチーの臨床補遺
Über die Fälle von Miβempfindungen in der Mundhöhle, insbesondere bei den Zahne. Ein klinischer Beitrag zur Coenästhopathie
伊東 昇太
1
,
宇内 康郎
1
,
植松 俊彦
1
,
内藤 利勝
1
,
広瀬 信行
1
,
釜谷 園子
1
Shota Itoh
1
,
Yasuo Unai
1
,
Toshihiko Uematsu
1
,
Toshikatsu Naito
1
,
Nobuyuki Hirose
1
,
Sonoko Kamaya
1
1昭和大学藤が丘病院精神神経科
1Psychiatrische Abteilung des Spitals Fujigaoka, Showa-Universität
pp.1301-1307
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203028
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Ⅰ.まえがき
セネストパチーに関する報告は個別症例の紹介とともに総説9,30)としてまとあられ,当該領域の関心は広く,深い。研究は症状学そして疾病学的位置づけに向けられ,ほぼこの主題の発掘作業は枯渇したようにも思える。しかし皮膚内外の名状し難い苦訴を投げかける症例はあとを絶たず,治療の困難さもさることながら,病者をとりまく問題の多様であることを知らされる。われわれは口腔内,なかんずく歯牙をめぐる感覚異常さらに例外なく手術的侵襲すら受け,医師を転々としてやまない症例に接したので,あらためて問題点を取り上げ考察をすすめたく思う。
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