Japanese
English
短報
頭部外傷後に二次性躁状態を呈した1例
A Case of Secondary Mania Following Head Trauma
阿瀬川 孝治
1
,
小澤 篤嗣
1
,
宮内 利郎
1
Takaharu AZEKAWA
1
,
Atsushi OZAWA
1
,
Toshiro MIYAUCHI
1
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院神経科
1Department of Psychiatry, Urafune Hospital, Yokohame City University
キーワード:
Head trauma
,
Secondary mania
,
Organic manic disorder
,
Consultation-liaison psychiatry
Keyword:
Head trauma
,
Secondary mania
,
Organic manic disorder
,
Consultation-liaison psychiatry
pp.875-877
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904159
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身体疾患による症状性をはじめ脳卒中や頭部外傷などの脳損傷による脳器質性の二次性躁状態は多くはないが,対応が困難なことから,近年リエゾン精神医学の重要な状態像の1つとされている5)。このうち頭部外傷による二次性躁状態の発生頻度は,Jorgeら3)によると9%とそれほど稀でないとされているが,現場からの精神科医への依頼が少ないためか,その報告例は散見するにすぎない。今回我々は,交通事故による頭部外傷(脳振盪)で救命救急センターに搬送された後に,躁状態を呈した1例を経験したので報告する。
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